時効の成立を邪魔してくる債権者たちの行動パターン8選

お金を貸した側(債権者)は時効が成立する5年間のうちに、いろいろな邪魔をしてきます。私が時効の援用が成功するまでの期間で債権者にやられたこと、また一般的に債権者がやってくることが多いパターンをお伝えしたいと思います。(★が多いほどしつこくやってきます)

督促電話 ★★★

いまや一人1台スマホ(携帯)を持っている時代です。債権者は滞納者に対して最初のうちは毎日督促電話をかけてきます。無視を続けていますと、しだいに週1回、月1回と減っていき、最終的にはかかってこなくなります。

督促ハガキ★★★★★

督促電話はかかってこなくなりますが、督促ハガキは定期的に自宅に届きます。最初の1年は月に2~4回は届きます。時効成立近くになったら、月1から2回程度は届きます。債権者によっては「電報」で督促状を送ってくるところもあるようです。

自宅訪問★

督促電話も督促ハガキも無視をしていると、私が留守の間に債権者が自宅訪問をしてきました。どうして債権者が自宅に来たことが分かったかというと、「郵便切手が貼っていな封筒自宅ポスト入っていたから」です。

切手が貼っていないのですから、債権者が自宅に届けにきたことは間違いないですね。しかし、実際に自宅に来る人は「短期アルバイト」の人が多いようです。

ですから、自宅のインターフォンとかは鳴らさないかもしれません、あくまでも督促状の入った封筒を届けて帰るだけだと思います。

【裁判】支払い督促★

自宅訪問を無視していると、とうとう支払い督促という法的手段をしてきます。裁判所から「特別送達」という書類が自宅に届きます。本人じゃないと受け取れないので、同居人が代理で受けることはできません。家族、同居人にバレる可能性がありますね。

支払い督促が届いたら、すみやかに「異議申し立て」をしておきました。すると通常裁判に移行します。

通常裁判に移行してしまうと、時間も費用もかかってしまうため、手間暇を考えて取り下げをしてくる債権者もいるようです。取り消しされたら時効はストップされません。

【裁判】通常裁判★

異議申し立てをすると債権者は取り下げをしてきました。したがって、時効の成立を邪魔する行為は最初からされていなかったことになりました。

もしも、通常裁判に移行してしまっても、すぐに取り下げをしてくる債権者も少なくないようです。裁判で勝っても回収できないと債権者が判断してくれば、諦めるようですね。

もしも裁判が進み「負け判決」を食らったとしても、それはそれで、判決から10年経過すれば時効成立ですから、気長に構えておくのも良いのではないでしょうか?

差し押さえ★

支払い督促や、通常裁判で法的に負けが確定してしまうと、預貯金、給料、株式、保険、高級品、不動産など、あなたの資産が差し押さえされてしまいます。

とはいっても、差し押さえできる資産を債権者が自力で見つけないといけないので、あなたの近所の銀行と郵便局の口座を差し押さえてくる程度です。勤務先を変えていない人は、債権者に勤務先がバレていますので「給料の差し押さえ」がされるでしょう。

債権譲渡★★★★

督促電話も無視、督促ハガキも自宅訪問も無視、裁判して差し押さえしても回収できない、勤務先も分からないとなると、債権者は「回収をあきらめて」、サービサーという債権回収を専門とする業者に「債権を売却」してしまいます。これを債権譲渡と言います。取立をしてくる業者が変わったというだけで時効期間に変更はないですし、借金総額も変更がありません。

和解の提案★★★

私の場合も、時効が成立するまでの間に和解の提案を2,3回されました。和解の提案とは?「借金総額が100万円ですけど、今なら70万円で良いですよー」という甘い汁を滞納者に提案してきます。もちろん返済できない額ですので、無視をしていると、何度も和解の提案をしてきます。債権者が困っている姿が想像できます。

債権者って本当に回収する気があるの?

私が時効の援用を成功してから振り返って思うことは、債権者も商売でやっている以上、一人の滞納者を死ぬまで取り立てることはしないのだろうと感じました。一連の流れがすでに出来上がっていて、滞納者に対してマニュアルどおりに滞納をしているだけなのでしょう。

返済してくれればラッキー。返済してこなければ、そりゃそうだよねと思っている?というか、滞納者の顔など気にせず、パソコン上の数字だけみて処理しているだけなんでしょう。

私がこのブログで伝えたいことは、一身上の都合があって返済ができなければ、時効の援用という法律上の仕組みがあるので、自己破産などせず活用しましょうということです。専門家に頼まず、自分でやれば本当にわずかなお金だけで「あっさり」できてしまうのです。

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