クレジットカードやカードローンなどの借金を滞納すると、その情報が信用情報機関(日本では主にCIC、JICCなど)に登録されます。いわゆる「ブラックリスト」という状態ですね。こうなると、新たなクレジットカードを持つことは基本的にできません。金融機関は滞納情報を見て審査を通さないため、いつまで経ってもカードが発行されない、というわけです。
しかし、私が借金の滞納を始めてから、もう10年以上が経ちました。その間に感じたこと、考えたことをお話ししたいと思います。
最初の3ヶ月:連日鳴り響く督促電話
滞納し始めた最初の3ヶ月は、本当に心臓が飛び出るかと思うほどでした。自宅の固定電話、携帯電話、そして職場にまで、連日ひっきりなしに督促の電話が鳴り響くのです。「いつになったら返済できるんですか」「このままでは法的措置を取りますよ」といった言葉に、毎日ドキドキが止まりませんでした。逃げたい、隠れたい、そんな気持ちでいっぱいでしたね。
裁判、差し押さえ、そして時効の延長
しばらくすると、ついに裁判を起こされ、差し押さえの通知が届きました。幸い、差し押さえられるような財産がなかったため(結局、空振りでした)、実際に何かを失うことはありませんでした。しかし、この差し押さえによって、時効期間が10年に延長されるという事実を知り、大きなショックを受けました。これで、あと10年もこの状態が続くのかと、目の前が真っ暗になったのを覚えています。
自宅への訪問もありました。不在だったものの、ポストに投函された「ご訪問のお知らせ」のような紙を見た時は、本当に嫌な気分になりましたね。いつか鉢合わせたらどうしよう、と常に不安を抱えていました。
時間が経つにつれて変化する状況
しかし、数年が経過すると、状況は少しずつ変化していきました。債権は次から次へと別の会社に譲渡されていきました。最初は大手消費者金融だったものが、聞いたことのないような債権回収会社に移っていくのです。そのたびに新たな会社から督促の連絡が入るのですが、不思議なことに、次第に督促の電話の頻度は減っていきました。月に数回程度になり、最終的にはほとんどかかってこなくなる日を迎えたのです。
そして、ついに何もしてこないまま時効期間を迎えました。最初の頃のあの尋常ではないドキドキは一体何だったのだろうと、拍子抜けするほどでした。
借金の額と心の負担
正直なところ、あの頃の私の借金は、世間一般から見ればそれほど莫大な額ではありませんでした。それでも、当時の私にとっては、それがすべてでした。
もしも1兆円の借金を抱えたらどうでしょうか?きっと、悩まないでしょうね。なぜなら、あまりにも現実離れしていて、自分の想像できる範囲を超えているからです。悩むのは、なんとなく自分の想像ができる範囲の借金だから。むしろ、1億円とかの借金ができることの方が、ある種の「ステータス」のように感じられることさえあるのではないか、とさえ思います。それだけの額を借りられる信用があった、ということですから。
何よりも大切なもの
借金で精神を病んで病気になってしまっては、本末転倒です。お金のために自分の心や体を壊してしまっては、元も子もありません。この経験を通して、つくづく思うのは、「命が大事」「自分を優先」「家族を優先」、そして「金貸しは後回し」ということが鉄則だということです。
ブラックリストでも諦めない!デポジット式クレジットカードという選択肢
デビットカードを保有することで、クレジットカードと似たような支払いは可能です。しかし、格安SIMの回線を契約できないなど、デビットカードでは対応できない不便があるのも事実です。
そんな中で、デポジット式クレジットカードという選択肢があります。これは、事前に保証金(デポジット)としてまとまったお金(5万円~10万円程度)を預けることで、その金額の範囲内でクレジットカードとして利用できるというものです。保証金は、万が一支払いが滞った際の担保となるため、信用情報に不安がある方でも審査が通りやすいという特徴があります。
デポジット式クレジットカードであれば、通常のクレジットカードと何ら変わらず使用できます。前金だけはチャージしておかなくてはなりませんが、他に大きなデメリットはありません。ただ、毎年年会費が有料な点はネックになるかもしれませんし、審査を通す際にいくつかコツがいる場合もあります。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせいただければと思います。
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