借金を滞納し始めると裁判はされるのか?
借金の返済が出来ず、時効の援用を狙おうかなと思ったら、まず最初に不安になることは、裁判されるのではないかという恐怖かと思います。
基本的に、時効の援用を狙う(つまりは滞納しつづける覚悟をきめる)ことで、数年以内に裁判される可能性が高いと考えておいたほうが良いです。
裁判される確率は、1社あたり100万円近い借金がある場合で数年以内に3分の2ほどは裁判されると思っておいて良いでしょう。※1社あたり借金額が少ないからといって裁判されないわけではありません。
債権者が裁判を申請すると、あなたの自宅へ、裁判所から茶色い封筒が届きます、郵便局員から家族の誰かが直接手渡しで受け取り、サインをしないといけないので、この時点で家族にバレる可能性が高いです。
長い人生、人並の生活を普通に過ごしていれば、裁判などされることはほぼないので、精神的にはショックが大きいものです。慣れてしまえば裁判など怖くなくなるのですが・・・。
家族の協力がないと時効の援用は厳しいのか?
厳しいか厳しくないかと言えば、厳しいかと思います。家族の誰かひとりでも「借金に対して悲観的」な考えをもっていると、あなたに対して「罵声」を浴びせてくるかもしれません。
「借金なんかして、おまえ何してるんだ!!!!」などと言われたら、精神的につらいことでしょう。
しかし、そんなこと気にしなければいずれ借金はチャラになるのです。
先ほども言いましたが、時効の援用をしようと決めたら、裁判されることになるので、1回だけでなく、2回3回と裁判所からの茶色い封筒が届きます。その封筒は、家族の誰かが「郵便局員から直接手渡しで」受け取らないとなりません。あなた以外の家族が受け取ったときの言い訳を考えておかないとなりません。
裁判されないようにするにはどうすれば良いのか?
裁判されるのがどうしても嫌なら、「債権者からの電話に出ること」、「返済をすること」の2つしか方法はありません。つまり、借金を認めたことになるので「時効の援用を狙うこと」が出来なくなります。
借金をチャラにしたいなら、家族にバレる可能性が高い、裁判をされることを覚悟しないといけないのです。
職場に督促電話はかかってくるのか?
債権者たちは、あなたの携帯に電話をかけても出てくれない場合は、「やむを得ず」あなたの勤務先に電話をかけてきます。
その場合、金融業者の社名は名乗らず「個人名」で電話をしてきます。
「私、〇〇と申します、〇〇さんいらっしゃいますか?」というふうにかかってきます。
目的は、給料を差し押さえる前の在籍確認と、滞納者に対する脅しですので、別に会社名を名乗らなくても良いのですね。
最近の債権者は法的に悪質なことができないように厳しく取り締まりがされているので、職場への電話連絡が毎日毎日何度もかかってくることはありません。もしも嫌がらせが続いたら、逆に債権者を裁判で訴えることも可能となります。
銀行口座は差し押さえされるのか?
銀行口座の差し押さえは、裁判をされる前では絶対にされません。裁判をされた日以降ですと差し押さえされます。ただ、債権者のすべてが差し押さえをしてくるわけではわりません。滞納者の口座に大金が入っている可能性が低いからです。脅しのために差し押さえをしてくる可能性もありますが、何度も差し押さえをしてくる債権者はほぼ無いでしょう。してきたとしても1回のみ、または2回程度です。資金回収が出来ない滞納者相手にコストをかけたくないのが債権者の本音なのでしょう。銀行口座の差し押さえは1回はされますが、2回目以降の確率は極めて低いと覚えておくとよいでしょう。
※注意点
裁判がされてから慌てて銀行口座から大金を引き落とすと「差し押さえ回避のために資金を隠ぺい」したとみなされて法的にやばくなる可能性がありますので注意が必要です。生活費程度なら大丈夫でしょう・・。
差し押さえされやすい銀行口座はあるのか?
差し押さえ最有力候補は「ゆうちょ銀行」です。ゆうちょ銀行に大金を預けている人は、間違いなく差し押さえされてお金を奪われてしまいます。大金を預けていなくても差し押さえはされますが・・口座内にお金がない状態で差し押さえされることを「空振り」と言いますが、空振りになったあと、債権者は「差し押さえの取り消し」をしてきます。取り消しをしてくれたおかげで「時効のストップ」がされていないことになり時効の援用の成功率がぐっと高まります。おそらくですが、1円でも差し押さえをされたらその時点で時効がストップし、その日から再び5年又は10年間経過しないと時効が成立しないことになります。その他、地元の信用金庫、地元の都市銀行なども狙われます。債権者に知られていない住所とは無関係にある支店の口座ならば差し押さえされる確率がぐっと下がります。ネット銀行なども差し押さえされにくいと言われていますが、ゆうちょ銀行よりはマシな程度でしょうか?
債権者が自宅に訪問してくることはあるのか?
督促電話を無視しつづけると、債権者が自宅に訪問してくることがあります。本当の債権者の場合もありますし、派遣会社やフリーターの人がアルバイト感覚で訪問し、手紙を手渡しするだけの場合もあるようです。目的は「在宅確認」ですので、あなたや家族が脅されたりすることはないです。私の場合は、債権者本人が訪問してきたこともありますし、不在時に置手紙だけおいかれたことも多々あります。ですので、時効の援用を狙うならば、何度かは訪問されることを覚悟する必要があります。
たかが借金、されど借金、命までは奪われることはない
借金といのは面白いもので「目に見えない」ものなのです。手元から無くなってしまったお金はもう存在せず帰ってくることはなく、あなたの頭の片隅にぼんやりと数字として残っているだけです。逆に債権者もあなたに貸したお金は手元から離れてしまい失っている状態です。お互い「数字」だけのやりとしをしているだけにすぎません。
督促状にはあなたの借金額が数字として書かれています、ただの紙切れにすぎない督促状に恐れることはありません。返せないものは返せないし、法的にも「しばらくすれば返さなくて良い」と決められているのです。
よく、一般常識的に、借りたお金は返さないといけないといわれていますが、それは対個人の話です。友達から借りた、知人や親せきなどから借りたお金は優先して返すべきですし、返済せずに信用を失うことは長い人生において不利になります。しかし、金融機関から借りた借金というものは、滞納者が出た場合に「貸したほうにも責任」があるのです。だから「きちんと返済している人から高い金利」を奪っているのです。
返済できなくなった人に「貸した側」も悪いのです。ですから大切なお金は優先的に生活費につかくべきで返済などしなければよいのです。
その変わり、「クレジットカード」が作れなくなるというデメリットはあります。それ以外のデメリットは思いつきません。
たかが借金で命を落とす人もいるらしいのですが、私にはそんな人の考えが理解できません。時効の援用は5年または10年と長いですが、その間返済しないで良いのですから、人並の生活はできるはずです。頑張って生きましょう。
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