時効の援用その2~借金を返済しないことを決めた日、「絶対に払わないという覚悟」が大切

私が、時効の援用が成功するまでの道のり

銀行系カードローン担当者の優しい一言がきっかけで「もう返済しないほうがいいや」と思った

世間一般的には、私のことを、「借りた金を返さない、ひどい人間だ」と思われるかもしれない。そりゃそうです、常識のある日本人ならば誰しもがそう思うはずです。

そんな私自身も、「借りた金は必ず返すべきだ!」と思っていた人間の一人である。しかし、考え方が変わったのである。

「せめて、利息だけでも払ってくれたら、大丈夫ですよ」と、銀行系カードローンの担当者から電話で言われたのである。

私は、神の声だと思った。毎月の返済額が半分になるのである、これほどありがたい話はないだろうと思ったのを鮮明に覚えている。

しかし、すぐに気が付いた、「元本、元金が一向に減らないではないか?」
そう、利息だけダラダラ払い続けても、1円も元金が減らないので、永遠に返済が終わらないのである。元金が減らないのならば「銀行」が儲かり続けるだけではないか・・・・

今手持ちのわずかなな貯金も守りたい、収入も不安定な自分にとって、わずかな収入から「終わりのない返済」を続けることに疑いを持つようになったのです。

覚悟を決めた!もうどうにでもなれ!死ぬわけじゃないのだから

このまま返済を続けても、元金が減るわけでもなく、貯金を切り崩したとしても1年ももたない、このまま延命を続けるのならば、自己破産をするしかないのか?

インターネット上で徹底的に、自己破産の情報を調べた。
しかし、自分には決断が出来なかった。破産すれば「官報」という公の情報誌に名前と住所が載ってしまうである。

※のちに大問題になった出来事がある、それは破産者マップといって、地図上に破産した人間のリストがインターネット上で公開されてしまったのである。私も自己破産をしていたら被害を被ることだった・・・

自己破産はやめようと決め、とにかく返済さえしなければ、5年経過すれば自己破産などしなくても、借金が消えることを知り、「それじゃ、返済しないでみるか!」と覚悟を決めたのです。

この決断が、あとあとのドラマを引き起こすのだが、我ながらつくづく「勉強熱心」だし、性格的にも「真面目と不真面目のちょうど中間」に位置する生きていくには都合の良い人間なのだと実感したものだ。

時効の援用が成功するには、5年間「1円でも返済をしてはいけない」

私は、時効を成功させるためには、最後に返済した日から5年以上経過すれば良いことを知ったわけだが、途中で「1円」でも返済したら、ふりだしにもどってしまうことも知り、

「返済してしまうような状況ってどんな時なんだろう?ないでしょ?」と余裕だったことを覚えている。

返済しないと覚悟を決めるということは、「1円すら払わない」という図々しさを5年間押し通すことなのである。超真面目な人には返済をしないということに対して「相当なプレッシャー」を感じてしまうと思う。

さて、私は覚悟を貫き通せるのか?当時は知る由もなかった。

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